Frey氏が公開したスクリーンショット
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 英Canonicalに所属するオープンソース開発者であるMichael Frey氏は現地時間2009年5月26日,Linuxディストリビューション「Ubuntu」上で携帯電話機向けプラットフォーム「Android」用アプリケーションを動かすことに成功したと同氏のブログで発表した。

 Frey氏は,Ubuntuのネットブック向けビルド「Ubuntu UNR(Ubuntu Netbook Remix)」上でAndroidアプリケーションをネイティブに動作させることに興味を持ち,ネットブック向けOSとモバイル・アプリケーションの実行環境を組み合わせることを考えた。

 既にx86マシンでAndroidを動かす「Android for x86」が開発されているが,同氏が調べたところUbuntu上では十分に対応できないことが分かった。Androidは独自のlibcを使用しておりすべてのバイナリがこれにリンクされている。そのため,システム上にすでにlibcがある場合に問題が生じる。この問題を回避するために,同氏はドキュメントに記述されていない方法でAndroidに手を加えたという。また,Androidコードには特定のハードウエア機能に依存する部分が多数あるため,これらの問題にも対処した。

 同氏は,ブログにおいてUbuntu上で動作しているAndroidアプリケーションのスクリーン・ショットを公開している。

Frey氏のブログ投稿記事(1)
Frey氏のブログ投稿記事(2)