米Googleは米国時間2009年5月27日,同社の各種サービスをWebサイトに組み込むための新技術「Google Web Elements」と,Webアプリケーション・ホスティング・サービス「Google App Engine」のJava対応機能の提供を開始した。また,携帯電話機向けソフトウエア基盤「Android」対応アプリケーション・コンテストの第2回「Android Developer Challenge(ADC)2」を開催すると発表した。

 Google Web Elementsを利用すると,「Google Maps」「Google News」「Google Calendar」のコンテンツ,「YouTube」のビデオ,「Google Friend Connect」のソーシャル機能などを任意のWebサイトで利用できる。Webサイトへのコンテンツ/機能組み込みは,数行のコードを張り付けるだけで済むという。

 同社がGoogle App EngineのJava対応機能を一般公開したことで,同社のデータセンター環境でJavaアプリケーションを実行できるようになった。同社はこのJava対応機能を4月7日より一部開発者に限定公開しており,これまでにGoogle App Engine上で1万種類以上のアプリケーションが開発されたとしている(関連記事:米グーグルの「Google App Engine」、Javaアプリケーションが利用可能にSun最高オープンソース責任者,「Google App Engine」のJavaサブセット化を批判)。

 ADC 2は,Android用アプリケーションを対象とするコンテスト。最高25万ドルの賞金を用意している。第2回の今回は,Android対応デバイスのユーザーにも審査に参加してもらえるよう,審査用Androidアプリケーションを提供する。結果は2009年11月に発表する予定(関連記事:10作品が27.5万ドル獲得,Androidアプリ賞金コンテスト結果が明らかに賞金総額1000万ドル,GoogleがAndroid対応モバイル・アプリ開発コンテスト)。

 同社はこれらの発表をカリフォルニア州サンフランシスコで開催中の開発者会議「Google I/O 2009」(5月27―28日)で行った。同会議には45カ国以上から3000人以上の開発者が参加している。

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