米AT&Tは米国時間2009年5月27日,第3世代(3G)携帯電話ネットワークの通信速度を高速化すると発表した。高速化作業は2009年の終わりから2011年にかけて実施する。また同社は,次世代携帯電話方式Long Term Evolution(LTE)の試験運用を2010年,商用サービスを2011年に開始する計画も明らかにした。

 3Gネットワークの高速化は,通信技術High Speed Packet Access(HSPA)7.2の採用で実現させる。理論上の最大通信速度は7.2Mbpsに達し,米国で最も速い3Gネットワークになるとしている。

 同社は3Gネットワーク用の無線周波数帯域を2倍近くに広げるなどして,通信可能エリアの拡大や通信品質の向上に取り組んでいるという。HSPA 7.2やLTEに対応可能な基地局も新設する予定。

 同社は現在,米国内350カ所弱の主要都市で3Gモバイル・ブロードバンド・サービスを提供している。2009年中に約20都市でも提供を開始する。

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