インドの通信会社Bharti Airtelは現地時間2009年5月25日,南アフリカの電話会社大手MTN Groupと,将来的な合併を視野に入れた提携を検討中であることを明らかにした。両社は7月31日まで,他社とは提携に関する話し合いを持たないことで合意している。

 具体的には,BhartiがMTNの株式49%を取得するのと引き換えに,MTNがBharti資産の36%を取得し,そのうち11%をMTNの株主が所有することを検討中。両社は提携後も,Bhartiの大手株主であるシンガポールのSingapore Telecommunicationsと戦略的な関係を維持し,アジア,中東,アフリカ市場で足場を築きたいとしている。

 合併が実現すれば年収200億ドル,契約者数2億人以上の電話通信会社が誕生する。米メディア(New York Times)によると,契約者数ベースでは,中国のChina Mobile,英Vodafoneに次いで,世界で3番目の規模となる。

 同メディアによると,両社は1年前に提携について話し合ったものの,BhartiによるMTN買収案に対し,MTNがBhartiの買収案で応じたため決裂していた。

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