セールスフォース・ドットコムのCRMサービス「Salesforce.com」向けの追加アプリケーションを開発するソフト会社5社が2009年5月26日、「アップエクスチェンジ・コンソーシアム」を発足させた。セールスフォース向けアプリの認知度向上や市場拡大を図る。団体名はセールスフォースが提供するソフト販売サービス「AppExchange」から名を借りた。

 Salesforce.com向けの追加アプリケーションは、既存の基幹系業務システムとSalesforce.comとの間でデータを同期させるものや、Salesforce.comの画面を帳票風にカスタマイズするものなど既に多数存在する。それらのアプリケーションをユーザーが購入したりインストールしたりする仕組みがAppExchangeである。しかし、これらのアプリケーションを開発するサードパーティにとっては「AppExchangeに登録するだけでは、ユーザーに存在を気付いてもらえない」「Salesforce.com向けの開発情報が少ない」といったことが悩みの種になっていた。

 そこで、ウイングアークテクノロジーズ、日本オプロ、シャノン、テラスカイ、トライコーンの5社が、技術者同士の勉強会や共同の販促セミナーなどを開催することを目的として、特定非営利活動法人(NPO)であるアップエクスチェンジコンソーシアムを設立した。アプリケーションを開発するベンダーを正会員(年会費24万円)、開発を検討中のベンダーを準会員(同12万円)、サービスの販売を行う企業を協賛(同12万円)としてメンバーを募集し、年4回の勉強会やユーザー向けのセミナーなどを行う。