米連邦巡回控訴裁判所は米国時間2009年5月22日,米Philips Lumileds Lightingと台湾Epistarとの間で係争中のLED関連技術に関する特許侵害訴訟において,米国際貿易委員会(ITC)の「EpistarがPhilips Lumiledsの米国特許を侵害した」という判断を支持し,Epistarの訴えを退けた。

 問題の特許は,米国特許番号「5,008,718」(「718特許」)で,タイトルは「Light-emitting diode with an electrically conductive window」。1989年12月18日に申請し,1991年4月16日に成立した。この特許を侵害したとされたEpistarは,台湾United Epitaxy(UEC)を買収した際に引き継いだUEC製品などで718特許の有効性の確認を求めていた。控訴裁は今回の判決で「EpistarがUEC製品で718特許の有効性を問うことはできない」としたITCの判断を支持。ただし,UEC製品以外の製品についてはITCの判断を覆し,「718特許の有効性を問える可能性がある」とした。

 ITCは718特許の派生製品について限定的な輸入禁止命令を出している。Philips LumiledsはITCに対し,禁止措置の対象を広げるよう求めた。Philips Lumiledsは別の特許2件でもEpistarと係争中。

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