オーストラリアの陪審員は，シドニーで映画や音楽の海賊版ディスクの販売に従事していたYong Hong Lin氏に対して，有罪判決を下した。著作権保護を目的としたオーストラリアの組織であるAustralian Federation Against Copyright Theft（AFACT）とMusic Industry Piracy Investigations（MIPI）が，現地時間2009年5月25日に明らかにした。

　両組織によると，オーストラリアで違法コピーによる著作権侵害が陪審員によって有罪判決を受けるのは，今回が初めてとなる。

　2007年2月27日に，オーストラリアの警察当局がLin氏の販売店を強制捜索したところ，中国から輸入した映画の海賊版や，オーストラリア国内で違法にコピーしたCDなど，1万6000点以上が見つかった。Lin氏は，起訴された31件の違法行為のうち，15件について有罪判決を受けた。

　著作権侵害の刑事処分は，個人の場合で罰金6万500ドル以下と懲役5年以下，企業の場合で罰金30万2500ドル以下となる。Lin氏に対する最終判決は，8月21日に宣告する。

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