大塚商会は2009年5月25日、日本ヒューレット・パッカード(日本HP)、マイクロソフト(MS)との協業に基づくシステム構築用セット商品を発表した。日本HP製のハードウエアとMS製のソフトウエアを組み合わせたシステムを大塚商会が設計・構築する。あらかじめテンプレートを用意することで、早く、安く、導入できるという。5月26日から提供を開始する。価格は60万円からで、今後1年以内に100セットの販売を目指す。

 「MSソリューション 最初の一歩シリーズ」を発表した。「セキュリティ対策」「Web会議」といった目的別にシステムを提供する。「SharePoint Server」や「SQL Server」をはじめとするMS製ソフトと、日本HPの「HP ProLiant サーバー Generation 6」シリーズや「HP StorageWorks EVA」シリーズなどのハード製品を利用する。3社は08年4月から協業、「マイクロソフト ソリューションセンター」として活動してきた。センターでのノウハウをベースに、目的別のシステムを短期間、低費用で提供する。

 用意するパッケージは全部で8種類。既存のWindows Server資産を活用する顧客向けと、新規導入顧客向けのものがある。資産活用の例としてクライアントPCを一括管理する「最初の一歩 グループポリシー設計パック」やセキュリティパッチ対策用の「最初の一歩 WSUS設計・構築パック」などがある。これらのシステム構築では、Windows ServerでActive Directory環境の利用を前提とする。

 新規導入向けの例としてはWeb会議システム・在席管理システムの「最初の一歩 Office Communications Serverパック」やExcel集計ツールの「最初の一歩 exDirectorパック」などがある。

 価格は最初の一歩 グループポリシー設計パック、最初の一歩 WSUS設計・構築パックが60万円から。最初の一歩 Office Communications Serverパックが91万円から。最初の一歩 exDirectorパックが202万円から。ハードの価格は含まれないため、構成に合わせて採用したハード費用が別途必要となる。