NTTデータは2009年5月25日,顧客企業のシステム開発標準策定を支援するコンサルティング・サービスを開始すると発表した。同社がシステム構築サービス用に作成した開発標準「TERASOLUNA(テラソルナ)」を基に,顧客企業の要望や環境を考慮した独自のシステム開発標準を個別に作成するのを支援する。今後5年間で250件,10億円以上の売り上げを目指す。

 TERASOLUNAを構成する開発手順(文書)やフレームワーク(ソフト部品)などの採用/導入を支援するサービスをメニュー化した。5種類のサービスがある。(1)「システム開発標準策定コンサルティング」は,個々のユーザー企業向けの開発手順を策定する。(2)「ソフトウェアアーキテクチャ導入コンサルティング」は,フレームワークの拡張や開発支援を実施する。(3)「フレームワークサポート」は,フレームワークを保守する。(4)「開発支援ツールライセンス提供」は,開発ツールを提供する。(5)「導入研修」は,技術研修を実施する。

 NTTデータは今回のサービス提供をテコに,TERASOLUNAを業界標準として定着させたい意向。TERASOLUNAは2007年11月からオープンソースとして無償公開している。フレームワーク部分のダウンロード数は累計6万件以上に達したという。同社が手がけるシステム構築サービスの事例の多くはTERASOLUNAを使っている。

 TERASOLUNAの開発手順は,要件定義からシステム設計までを対象に,業務モデリングやデータ・モデリングの手順や成果物の様式などを規定する。一方,フレームワークは,アプリケーション・サーバー用(Javaおよび.NET),クライアント用(.NETおよびAvax),バッチ処理用(Java)の4種類を用意している。