米Microsoftは米国時間2009年5月21日,「2007 Office System(Office 2007)」用サービスパック「Service Pack 2(SP2)」に欠陥があると発表した。同SP2を適用すると,ポータル・サーバー「Microsoft Office SharePoint Server 2007」などが誤って試用版と認識されるという。同社は回避策を公表しており,修正用の緊急パッチも提供する予定。

 試用版と誤認識されるのは,SharePoint Server 2007,Project Server 2007,Form Server 2007,Search Server 2008,Search Server 2008 Expressの5製品である。これらの製品は,同SP2適用から180日経過すると試用期間が終了したとみなされ使えなくなってしまう。

 試用期間中,各製品の機能は正常に利用でき,試用期間後に使えなくなっても,ユーザーのデータや,アプリケーションの設定などに影響はないという。また「Windows SharePoint Services 3.0」はこの欠陥の影響を受けない。

 回避策は「SharePoint Central Administration」の「Convert License Type」ページでプロダクトID(PID)を再入力することである。回避手順の詳細はWebサイトに掲載されている。ただしSearch Server 2008 Expressの場合はこの方法では回避できず,緊急パッチの適用が必要になる。

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