偽ブランド品のネット販売を巡って,フランスの大手化粧品メーカーL'Oreal(ロレアル)が米eBayを相手に起こしていた訴訟に関し,英高等法院は現地時間2009年5月22日,eBay側の主張を認める判決を下した。

 eBayは「これで消費者は引き続き,競争力のある価格で純正品を購入できるようになる。今回の判決は,eBayサイトで正規の商品を売買している消費者と事業者の勝利だ」と述べた。

 米メディアの報道(Internetnews.com)によると,L'Orealは,同社ブランドの香水やフェイス・クリームの偽造品がeBayのネット・オークション・サイトで販売されていることについて,eBayに責任があるとして提訴した。偽ブランド品の売買を防止するため,eBayサイトにおけるL'Oreal製品の販売を禁止するよう求めていた。しかし英高等法院は,eBayに責任はないとの判断を下した。

 eBayは米国,フランス,ベルギーでも同様の判決を勝ち取っており,「必要なのは,訴訟ではなく協力と話し合いだ。共同で取り組むことが,偽造品販売の問題を解決に導く唯一の手段だ」と強調した。

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