日立ソフトウェアエンジニアリングは2009年5月22日,ハードディスクを搭載しないPCを月額945円(送料別)で貸し出すサービスを開始すると発表した。同社の遠隔業務支援サービス「SecureOnline 在宅勤務サービス」の利用者向け。パンデミックにより自宅-オフィス間の移動が制限された場合に,すぐに在宅勤務ができる体制づくりを支援する。

 SecureOnline 在宅勤務サービスは自宅のPCをシンクライアント化して社内のクライアントPCを遠隔操作できるようにする月額制サービス。自宅のPCにUSBキーを差し込むと,インターネット回線を通じて社内の自席PCやWindows Server上のデスクトップ環境にアクセスできるようになる。申し込みの3日後から利用可能。月額基本料金は1社あたり1万5750円(VPN接続を利用する場合は1万8900円)。USBキーの利用料金は1人あたり月額1890円。

 今回は私物のPCを使わせたくないという企業向けに、ディスクレスPCの貸し出しサービスを追加した。6月1日から始める。同社は3月にもパンデミック発生時の在宅勤務率が10人に1人程度になる企業向けに,SecureOnline 在宅勤務サービスの「パンデミック対応パック」を発表している(関連記事)。こちらは10人が1本のUSBキーを共有する。この場合のUSBキーの利用料金は1人あたり月額263円と割安になる(1社あたりの月額基本料を除く)。