富士通の広西光一副社長
富士通の広西光一副社長
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 富士通は2009年5月21日、グループの富士通ビジネスシステム(FJB)を8月1日付で完全子会社化すると正式に発表した。主に売上高300億円以下の中堅企業向けソリューションの企画や開発、販売、運用を担う中核会社として位置付ける。富士通グループとして中堅市場からの売り上げを、現在の3500億円から2013年度に5000億円まで伸ばすことが狙い。富士通本体は大手企業向けに専念する。

 「中堅市場に強いFJBがサービス・商品の企画を担当することで、より市場にマッチしたソリューション開発が可能になる。パートナー企業にも喜んでもらえるはず。」(富士通の広西光一副社長、写真)。

 FJBに富士通グループの中堅向けリソースを集約する計画で、第1弾として富士通が所有していた「GLOVIA smart」の企画・商品化機能をFJBに移管。さらに富士通とFJBの両方が所有していた中堅向けの営業機能もFJBに集める。富士通やその他グループ会社社員のFJBへの転籍・出向を視野に入れているが、まだ具体的な異動規模は算出していないという。