ライフサイズコミュニケーションズは2009年5月21日、高精細(HD)画像のやり取りができるビデオ会議システムの新製品「LifeSize Express 200」を発表した。既存製品に比べて価格を最大で3割程度引き下げだ。コスト削減の一環で、従業員の出張経費を見直す企業への導入を目指す。
Express 200の売りは低価格。HDカメラの内製化などにより実現した。普及機のExpress 200 with Focusで79万8000円で、上位機のExpress 200 with PTZで89万8000円である。日立ハイテクノロジーズおよび販売代理店を通じて販売する。
新製品は1Mビット/秒の消費帯域で、720本の走査線で表示した映像を1秒間に60フレーム受信できる。1台のコンピュータから2台のディスプレイに対してビデオとパソコン画面を出力する機能「デュアル・ディスプレイ」機能も装備している。フルスクリーンのビデオとプレゼンテーションを同時に出力できる。
現在は電力会社やeラーニングを行う教育事業会社への導入実績がある。電力会社では電力の需給バランスや台風など災害時の情報を従業員が共有するためのツールとしてExpressを使用している。