野村総合研究所(NRI)は2009年5月21日,Javaによるシステム開発・実行基盤ミドルウエア群「ObjectWorks+」の新版(R1.5)を発表した。主にソフトウエアの品質を高めるためのソフトウエア開発工程管理機能を強化した。価格は最小構成で70万円(税別)から。6月1日に販売開始する。

 単体テストを支援する機能を強化した。Javaアプリケーション・サーバーを起動することなくWebアプリケーションの画面と業務ロジックをテストできるようにする機能を追加した。テスト条件とテスト・データをExcelのワークシートに記述するだけでテスト用コードを自動生成する機能も追加した。

 オフショア開発向けには,開発ルールが厳守されているかどうかをチェックする機能を強化した。設計シートと自動生成されたソース・コードを見比べて,その差異を検出する整合性チェック・ツールを追加した。

 ObjectWorks+は情報システムを開発/実行するためのソフトウエア・コンポーネント集。Javaアプリケーション・サーバーを中核に,画面遷移/帳票,ジョブ制御,メッセージ連携やトランザクション処理など,各種の機能を用意する。NRIが開発したソフトや商用ソフトに加えて,オープン・ソース・ソフトを積極的に採用している。