写真●HP StorageWorks Modular Disk System 600の外観
写真●HP StorageWorks Modular Disk System 600の外観
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 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は2009年5月21日,x86系ブレード・サーバーの最上位モデルの新版「HP ProLiant BL685c Generation 6」を発表した。従来の2倍となる256Gバイトのメモリーや,分割利用を前提とした10GbEポートの搭載などを装備,サーバー統合用途での使い勝手を高めた。価格は税込み155万8200円。7月上旬に出荷する。

 BL685cはCPUとして4コアOpteron 8300を4台搭載可能なブレード・サーバー機である。Opteron搭載機では最上位に位置する。今回のGeneration 6では,前世代モデルと比べて,メモリー容量を2倍に増やした(8GバイトDDR2 DIMM×32本)。これにより16コアに対して,1コアあたり16Gバイトのメモリーを確保できる。

 ネットワーク・ポートは新たにオンボード標準で10GbEポートを搭載した。前世代モデルは1GbEだった。10Gビット/秒×4ポートを備えているため,同社のネットワーク仮想化機構であるFlex-10を用いることで,1ポートを4分割し合計16ポートとして使用できる。

 同時にブレード・サーバー専用の外部拡張ディスク「HP StorageWorks Modular Disk System 600」(MDS 600)も発表した。標準でブレード・サーバーが搭載できるディスクは2.5インチSAS/SATA×2台までだが,外部拡張ディスクを使うことで,ローカル・ディスク容量を任意に確保できるようになる。価格は税込み138万6000円から。5月21日に出荷を開始した。

 MDS 600では高さ5Uに70台の3.5インチSAS/SATAドライブを搭載する。同装置をシャーシ(エンクロージャ)に接続して,個々のブレード・サーバーのRAIDコントローラからディスクを利用する。個々のブレード・サーバーに割り当て可能なディスクは100台まで。