ミニブログ・サービスを運営する米Twitterの共同創業者Biz Stone氏は米国時間2009年5月20日,同社の収益化の方向性について,公式ブログの投稿で考えを明らかにした。広告掲載で収益を上げる意向はないと述べたうえで,商用ユーザー向けの付加的な機能で収益化を図る考えを示した。

 企業によるTwitterの利用には興味深い可能性があると同氏は指摘。企業と個人の結び付きを円滑にし,関係を深めるための新たな機能やサービスを収益につなげるという方向性で検討を進めているという。初期段階の案としては,アカウント認証,管理ツール,探索機能などを挙げている。

 Reutersの報道によると,同社が開催したReuters Global Technology Summit向けのビデオ・インタビューの中でも,Stone氏はTwitterサービスの収益化について言及している。今後もTwitterは個人と企業の両方が無料で利用できるとしたうえで,専任のプロダクト・マネージャを配置して,商用ユーザー向けの新たな機能やサービスの検討を進めており,一部は2009年中に公開する予定という。内容の詳細は未定としたが,例として,軽量の分析サービスや,企業アカウントが正規のものかどうかを確認できるディレクトリ・サービスを挙げている。

 またインタビューの中で同氏は,広告による収益モデルを考えていない理由として,Twitterのメッセージの横に広告を表示するとユーザーがわずらわしさを感じる恐れがあることや,同社に広告事業を担う人材を置いていないことを挙げている。ただし同氏は公式ブログの投稿の中で,同社が信条として広告に反感を抱いているわけではない点を強調している。

[Biz Stone氏のブログ投稿記事]