東京都内で開催されているUSB 3.0の開発者会議
東京都内で開催されているUSB 3.0の開発者会議
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基調講演のデモでは,約200Mバイト/秒(約1.6Gビット/秒)を達成
基調講演のデモでは,約200Mバイト/秒(約1.6Gビット/秒)を達成
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基調講演ではいくつかの試作機を披露した(1)
基調講演ではいくつかの試作機を披露した(1)
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基調講演ではいくつかの試作機を披露した(2)
基調講演ではいくつかの試作機を披露した(2)
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 USB(universal serial bus)の最新版である「USB 3.0」(Super Speed USB)機器の開発者会議が,2009年5月20日と21日の両日,東京都内で開催されている。

 USB 3.0は,2008年11月に規格が完成し,2010年初頭にも最初の製品が登場するものと見込まれている。規格上の最大伝送速度は5Gビット/秒。従来規格のUSB 2.0(High Speed)は480Mビット/秒だった。このほかの特徴には,携帯機器への搭載を想定した省電力がある。USB 2.0にあった定期的なポーリング(動作確認)やブロードキャストの廃止によって,消費電力を抑制した。

 20日朝の基調講演では,推進団体のUSB-IF(Implementers Forum)の代表を務めるインテルのジェフ・レーベンクラフト氏が登壇,USB 3.0の試作機を披露した。試作品には,いち早く製品化したNECエレクトロニクスや富士通マイクロエレクトロニクスなどのLSIが搭載されている。試作機を使ったデモでは,約200Mバイト/秒(約1.6Gビット/秒)を達成したことを示した。同氏は「機器はまだ開発途上。商品化したときには,速度はずっと上げられる」とした。

 基調講演では,参加したUSB機器の開発者に対して「“PIL”を覚えて帰ってもらいたい」と呼びかけた。PILとは,「Platform Interoperability Lab」の略で,対応製品の相互接続を実施する。PILに製品を持ち込むことで修正すべき課題を早期に発見できる。ただし,6月いっぱいまで予約が入っているという。