公正取引委員会は2009年5月20日,テレビショッピング最大手であるジュピターショップチャンネルに景品表示法の規定に違反する事実が認められたため,同社に対して,排除命令を同日に行ったと発表した。

公取委が問題視したのは,同社が2008年1月頃から同年12月頃にかけて販売した「抗菌保存容器“ターク”」の表示である。同社は,テレビショッピングチャンネルの番組において,この商品を紹介する際に「抗菌性が優れている」との表現を使っていた。

 ところが公取委が調査したところ,「当該保存容器は抗菌効果を有するものではなかった」ことが判明した。これを受けて公取委はジュピターショップチャンネルに対して,(1)再発防止策を講じてこれを役員および従業員に周知徹底すること,(2)今後,同様の表示を行わないこと――の二つを命令した。なお今回の排除命令の対象になった商品は次の通りである。

・抗菌保存容器“ターク”17点セット
・抗菌保存容器“ターク”20点セット
・抗菌保存容器“ターク”6種22点セット
・抗菌保存容器“ターク”22点セット
・抗菌保存容器“ターク”スクリュータイプ20点セット
・抗菌保存容器“ターク”3点セット〈スリム波底タイプ〉

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