米Dellは米国時間2009年5月19日,台湾VIA Technologiesの低消費電力プロセサ「Nano U2250」を搭載した新サーバー「XS11-VX8」を発表した。高密度で低消費電力が特徴の同サーバーは,Webホスティング・アプリケーションの実行などに向くとしている。

 2Uサイズのシャーシに最大12台のサーバーを搭載可能。Nano U2250プロセサの消費電力は,OSアイドル時で15W,フル稼働時で20~29W。TCO(総所有コスト)は,ホワイト・ボックスのクライアント・システムと比べて,最大で34%低いという。

 それぞれのサーバーにIPMI 2.0準拠のベースボード管理コントローラ(BMC)を搭載しており,重要なイベントを監視/管理することができる。64ビットOSをサポートするほか,仮想化にも対応する。

 米メディア(Computerworld)によれば,データセンターのコストを削減するために,サーバーに低消費電力チップを採用する動きが活発になっている。例えば,米Microsoftのリサーチ・グループは,米Intelの低消費電力チップ「Atom」50個を搭載した実験用サーバーの構築に取り組んでいる。

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