図1 画面の例(NHKの番組を例に)
図1 画面の例(NHKの番組を例に)
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図2 画面の例(TBSの番組を例に)
図2 画面の例(TBSの番組を例に)
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図3 連携サービスのイメージ
図3 連携サービスのイメージ
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図4 現行サービスとの違い
図4 現行サービスとの違い
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 今年のNHK放送技術研究所一般公開の目玉の一つが,IPTVサービスへの取り組みの紹介である。2008年12月に始めたNHKオンデマンドのサービスを紹介するとともに,放送通信連携IPTVサービスに関するデモンストレーションを行う。IPTVフォーラムや電波産業会(ARIB)が策定を進める仕様に基づくものである。

 デモンストレーションの内容は,BMLで提示されるデータ放送の画面と,IPTVサービス(通信ダウンロードあるいはVOD)を連動させるというものである。(1)BMLによるデータ放送画面で,放送中の番組と関連する番組をメニューを表示する,(2)クリックするとダウンロードが始まるというものである。つまりテレビのデータ放送画面からリモコン操作一つでダイレクトにオンデマンド・サービスを利用できる。ダウンロードの場合は,テレビ放送を見ながら,同時にテレビ側でデータを蓄積していく。

 こうしたシステムでは,放送事業者が,放送中の番組と関連のある番組をデータ放送画面で紹介できるので,放送中のコンテンツと通信コンテンツの連携をとりやすい。例えば,ドラマなどを放映したときに,BMLで過去の放送分を紹介し通信コンテンツとしてダウンロード視聴あるいはVOD視聴できるようにするといった形である。非常にわかりやすいサービスであるだけに,こうしたサービスが始まるとテレビとブロードバンド回線を接続するキッカケにもなりそうだ。

 今回展示したシステムは,放送通信連携IPTVサービスの技術的な検証を行うために,TBSテレビと連携して実証システムを構築した。日立製作所,パナソニック,東芝,NTTぷらら,トマデジ,ACCESSの協力を得たという。

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