マインドは2009年5月19日,同社が開発しオープンソース・ソフトウエア(OSS)として公開している勤怠管理システム「MosP(Mind Open SourceProject)」のコミュニティ「MosP Developer's Community」を開設した。ユーザーが開発したコードを買い取る制度も始める。

 MosP Developer's CommunityではWebサイトの運営やメールマガジン「MosP Geek」発行のほか,開発方針を議論する「MosPデベロッパーズ会議」を月1回程度開催する。認定デベロッパー制度を設け,マインドが認定した開発者はデベロッパーズ会議で議決権を持つ。

 ユーザーが作成したMosPの拡張機能やモジュールで,一定の水準に達していると判断したものをマインドが買い取る。マインドではコミュニティの技術者に機能やモジュールの開発を依頼することも検討している。マインドは開発を望んでいる拡張機能として,在籍管理や経費清算を挙げる。

 買い取り価格は開発者のスキルに応じて,人月換算で1人月あたり3万円から20万円になるという。マインドはMoSPに関心のある技術者に加え,JavaによるWebアプリケーション開発の学習に興味がある学生にもコミュニティに参加してほしいとしている。

 MosPは2006年にマインドが人事給与・勤怠管理システムとして公開した。GPL(GNU General Public License)のもとで配布している。現在は勤怠管理システムだけを公開しており,人事給与システムは新バージョンを開発中という。これまでに累計8000以上のダウンロードがあったという。

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