米Cisco Systemsは米国時間2009年5月18日,次世代電力供給インフラ「スマート・グリッド」向け事業戦略の概要を発表した。安全性の高いエンド・ツー・エンドのネットワーク・インフラ製品群を提供し,スマート・グリッドの構築/運用や,高効率で使い勝手のよい電力供給インフラの実現を支援していく考え。

 同社は発電から企業/家庭の電力消費に至る電力インフラ全体をスマート・グリッド事業の対象と位置付け,標準的なIPベースの通信ソリューションを提供する。同社製スイッチ/ルーターなどで構成する遠隔監視/自動化システムや「スマート・メーター」,企業/家庭向け消費電力管理ソリューションで,グリッド管理負荷およびコストの削減と電力料金の節約につなげる。数カ月後にスマート・グリッド用の製品とサービスを提供する予定。

 同社によると,今後5年間で,スマート・グリッド向け通信インフラ市場の規模は年額200億ドルに達するという。同社は世界各地の電力会社と連携し,ネットワーク・ソリューション構築などの作業を既に開始している。

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