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Amazon EC2に冗長化/負荷分散などの機能加わる

2009/05/18
高橋 秀和=ITpro
図1●Amazon EC2における「Amazon CloudWatch」「Auto Scaling」「Elastic Load Balancing」の動作モデル
図1●Amazon EC2における「Amazon CloudWatch」「Auto Scaling」「Elastic Load Balancing」の動作モデル
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 米Amazon.com傘下の米Amazon Web Servicesは米国時間2009年5月18日,同社のクラウド・コンピューティング・プラットフォーム(IaaS)サービス「Amazon EC2」に,状態監視・動的スケーリング・仮想ロードバランサの3機能を追加したと発表した。これらの機能はこれまでユーザーが用意するか,米RightScaleのようなサードパーティの付加価値サービスを利用する必要があったが,今回の機能強化でEC2単独でまかなえるようになる。米国EC2では同日,欧州EC2については今後数カ月以内に提供する。

 追加したのは,EC2仮想マシン・インスタンスの状態を監視する「Amazon CloudWatch」,EC2インスタンスを動的に増減させる「Auto Scaling」,仮想ロードバランサの「Elastic Load Balancing」の3機能(図1)。システム負荷やトラフィックに応じたEC2インスタンスの動的な負荷分散構成などを,WebサービスAPIまたはJavaベースのコマンドライン・ツールを通じて構築・制御できる。アプリケーション自体の負荷分散環境はAWSが用意するAPIを利用してユーザーが構築する必要がある。

利用料は10インスタンス構成で1カ月当たり約130ドル

 Amazon CloudWatchは,EC2インスタンスの稼働状況を取得する機能。CPU使用率,ディスクI/O,ネットワークI/Oなどについて,1分ごとの値を2週間分取得できる。

 Auto Scalingは,CloudWatchで取得した稼働状況に応じて,EC2インスタンスを生成・終了させる機能。負荷状況に応じて起動インスタンスを動的に増減させたり,EC2インスタンス障害発生時にインスタンス起動数を一定数に保ったりできる。

 Elastic Load Balancingは,任意のEC2インスタンスにトラフィックを分散させる仮想ロードバランサ。冗長構成を構築したり,Auto Scaling機能との組み合わせで動的な負荷分散環境を構築できる。

 課金はAmazon CloudWatchが1インスタンス当たり0.015ドル。Auto ScalingはCloudWatchユーザー向けの機能で,無料で利用できる。Elastic Load Balancingは,ロードバランサの起動時間とデータ転送量に応じた課金体系で,1時間当たり0.025ドル,データ転送量1Gバイト当たり0.008ドル。

 例えばAmazon CloudWatchで10インスタンスを30日監視した場合は108ドルの課金が発生。Elastic Load Balancingで仮想ロードバランサを30日利用,100Gバイトのデータ転送を伴った場合で18.8ドルかかる。両者を併用すると,30日で計126.8ドルかかる計算になる。

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