イッツ・コミュニケーションズ(イッツコム)とジュピターテレコム(J:COM)は2009年5月18日,VODサービスの提供の仕組みの活用で合意したと発表した。イッツコムはJ:COMのプラットフォームを利用したビデオオンデマンド(VOD)のサービスを年内に開始する。イッツコムは,東急グループのケーブルテレビ会社であり,東急線沿線を中心とした約61万世帯(2009年4月末現在)に対し,ケーブルテレビ,ブロードバンド・インターネット接続,固定電話のサービスを提供している。

 イッツコムは「VODサービスを従来から提供している専門チャンネルの新たな視聴機会として活用することを考えている」といい,チャンネルオンデマンド(専門チャンネルの一部番組を無料で視聴できるサービス)など,これまでも積極的なコンテンツ展開を行い着実に利用実績を拡大するJ:COMのVODプラットフォームを採用することでより効果的なVOD事業の展開を図ることにした。

 サービスの名称は「iTSCOM on Demand(イッツコムオンデマンド:仮称)」。対象は。 イッツコムのデジタル放送サービス加入者のうちHitPot(1台でハイビジョン放送の2番組同時録画が可能なケーブルテレビ専用チューナー)を利用するユーザーである。月額基本利用料は無料。映画やドラマ,アニメなどを0円~525円程度/タイトルで提供する。このほか,チャンネルオンデマンドやNHKオンデマンドなどを提供する。

[発表資料へ]