米IDCがまとめた仮想化市場に関する調査結果によると,2008年の西欧諸国における,仮想化プラットフォーム搭載サーバーの出荷台数は,35万8000台に上った。前年比26.5%の増加である。

 2008年に西欧で出荷された全てのサーバーのうち,約18.3%が仮想サーバーを動かすのに使われたという。この比率は2007年には14.6%であった。2010年には約21%に達すると,IDCは予測する。

 IDCで欧州企業サーバー部門担当のプログラム・ディレクタを務めるNathaniel Martinez氏は,現在の経済危機と仮想化技術の導入促進に密接な関係があると説明。「既存資産のコストを削減し,新規ハードウエアの購入を控える必要があるため,仮想化技術を採用する顧客が増加している。ハードウエア・ベンダーは,世界規模で戦略を調整し,仮想化技術がサーバー買い替え需要に影響を与え始めた場合に備えている」と指摘した。

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