日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は2009年5月14日、プリンタの印刷環境の制御策ラインアップに、NTTデータのICカード認証製品を追加したと発表した。日本HPが販売するレーザープリンタ「HP LaserJet シリーズ」製品と組み合わせる。NTTデータの代理店と協力して拡販、保守サービスはNTTデータの代理店が請け負う。

 今回追加したICカード認証製品は「【u:ma】認証プリント」。NTTデータが09年5月13日に発表した。利用者はICカードを使った個人認証により、自分が送信した印刷ジョブだけ印刷できる。印刷物の放置による情報漏洩やミスプリントの防止を図る。

 日本HPはこれまでもICカードでプリンタの印刷環境を制御する製品・サービスを提供してきた。しかし国内企業が提供するICカード認証製品をラインアップに加えるのは今回が初めて。NTTデータの代理店の保守サービスを受けられるのが特徴だ。

 「プリンタ購入希望者の約3割が、ICカード認証による印刷環境の制御を希望する」(日本HP広報)という最近の動向を踏まえ、制御策の拡充によりプリンタ導入実績も増やしたい考えだ。

 【u:ma】認証プリントは、認証用のICカードとして社員証や職員証など、すでに使用しているICカードを利用できる。技術方式の異なる複数のICカードを同時に待ち受ける機能を備えており、例えば職員証がType B、協働者証がFeliCaを採用している場合でも、共同利用できる。