米iLikeは米国時間2009年5月13日,同社が運営するソーシャル音楽サービス「iLike」において,ミュージシャン向けの新機能を発表した。これには,ほかのオンライン・サービスとの機能連携や,米AppleのiPhone用にカスタム・アプリケーションを開発して配信するシステムなどが含まれる。

 iLikeを利用しているアーティストは,iLikeのアカウントをミニブログ・サービス「Twitter」や動画共有サービス「YouTube」のアカウントと連携させることが可能になった。そのため,ユーザーは,投稿した新曲,ビデオ,コンサート情報などをこれらサービス間で同期させることができる。また,iLikeのダッシュボード「Artist Dashboard」の設定により,iLikeに投稿したブログやビデオをソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「MySpace」の自分のページや,チケット販売サービス「Ticketmaster」のアーティストのページにも配信できるようになった。

 このほかにも,アーティストはSNSサービス「Facebook」の自分のページに,iLikeが提供する新しいタブ「Music」を追加して,自分の楽曲,コンサート情報,ビデオなどを管理できるようになった。

 iPhone向けには,アーティストが自分でiPhone用アプリを作成できるセルフサービス型のシステムを発表した。このシステムにより,ファンがiPhoneを使ってコンサート情報やブログにアクセスしたり,ビデオを視聴できるようにアプリケーションをカスタマイズして,「iTunes App Store」を通じて配信できるようになる。

 iLikeには,30万人以上のアーティストが登録しているという。

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