電子情報技術産業協会(JEITA)は2009年5月13日,2008年度(2008年4月~2009年3月)の移動電話(携帯電話とPHS)国内出荷台数を公表した。累計台数は3585万3000台で,前年同期比30.7%減。出荷台数の減少は4年ぶり。統計開始以来,最大の下げ幅となった。

 JEITAは,ワンセグ対応製品が相次いで登場して購買者の目を引いた2007年度と比べ,端末に際立った特徴がなく盛り上がりに欠けたと分析。米国金融危機に端を発する景気後退の影響も受けた。

 2009年3月のみの出荷台数は290万2000台で,前年同期比39.9%減となり9カ月連続のマイナス。携帯電話市場では最大の商戦期である春商戦も盛り上がらなかった。このうち,ワンセグ搭載率は85.9%の239万8000台となり,端末の高機能化傾向が続いている。