日立電子サービスは2009年5月12日、eラーニングシステム「HIPLUS/enterprise」の出荷を開始した。海外拠点を含むグループ全体の社員教育を実行・管理できる。今後3年間で10億円の売り上げを目指す。

 HIPLUSシリーズは、同社が提供するeラーニング基盤。教育コンテンツの作成・登録から教育やテストの受講、学習履歴の管理を支援する。HIPLUS/enterpriseはシリーズ最上位版に当たり、国内外のグループ会社を持つ大企業での利用を想定。部門単位、役職単位、グループ全体などの単位で管理できる。

 HIPLUS/enterpriseは、(1)学習者機能(個人ポータル、学習、学習履歴など)、(2)研修管理者機能(研修管理者ポータル、クラス管理、講座管理など)、(3)システム管理者機能(システム管理者ポータル、研究管理グループ管理、お知らせ機能など)、(4)受講履歴管理機能(システム管理者、研修管理者など)、(5)教材作成機能(教材作成、教材管理)などで構成。オプションとして、日本語のほか英語、中国語を使えるマルチリンガル機能を提供する。HIPLUSシリーズで中国語を利用可能にしたのは今回が初めて。

 システムは3階層型Webアプリケーションの形を採る。人事システムからCSV形式で組織や利用者に関するデータを取り込むこともできる。価格は、1CPUライセンスが300万円。CPUライセンスを追加する場合は1CPUライセンス当たり250万円。利用人数はハードウエアの性能により異なるが、1CPUで約250人程度が利用できるという。英語、中国語を利用できるマルチリンガル機能はそれぞれ100万円かかる。