写真●日中モバイルブロードバンド合作推進会の会長に就任したYRP研究開発推進協会の甕昭男会長
写真●日中モバイルブロードバンド合作推進会の会長に就任したYRP研究開発推進協会の甕昭男会長
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 YRP研究開発推進協会,モバイル・コンテンツ・フォーラム(MCF),中国移動通信聯合会(CMCA)の3団体は2009年5月11日,共同で設立した「日中モバイルブロードバンド合作推進会」の設立記念式典を開催した。

 同推進会は,5月5日に鳩山邦夫総務大臣が訪中したのに併せて開催された「官民ラウンドテーブル」にて設立したもの。第3世代携帯電話(3G)分野における日中間のビジネス連携を支援し,特にコンテンツやアプリケーション分野での協力体制を築くことを目的とする。

 同推進会の会長に就任したYRP研究開発推進協会の甕昭男会長(写真)は,「中国で3Gサービスが始まり,日本が先行する3Gのサービスやコンテンツを中国でも有効活用できるようになった。このタイミングで協力体制を築けたことはうれしい限り」と説明。携帯電話加入者が6億人を超える巨大市場である中国へ,日本のコンテンツ・プロバイダの進出を後押しする考えを示した。

 同推進会の具体的な施策として,日本国内ではサービスされていないTD-SCDMA環境を含めたテストベッドをYRP(横須賀リサーチパーク)内に設置。中国国内の3G環境を,日本でも試せるようにする。このほかモバイル・ブロードバンド全体をテーマにした総合カンファレンス「中日モバイルブロードバンドフォーラム」を,7月下旬ころに北京,11月ころに東京で開催することなども計画している。