米Oracleによる米Sun Microsystems買収計画を巡り,Sunの個人株主が集団訴訟を起こしていたことが,Sunの米証券取引委員会 (SEC) への提出書類で明らかになった。買収案が不公正かつ不十分だとするもので,米国時間2009年4月20日に1件,4月30日に2件の訴訟が,カリフォルニア州サンタクララ地方裁判所に申請されたという。

 この書類によると,申請された3件の内容はいずれも同様である。買収計画の差し止めを求めており,Sunと同社幹部および取締役の一部,そしてOracleを相手取り,信認義務違反,および信認義務違反をあおる行為があったとして非難している。

 OracleとSunが買収計画の合意を発表したのは2009年4月20日(関連記事:[速報]オラクルが74億ドルでサンを買収)。Sun買収については米IBMも交渉していたが,4月5日に決裂したと米メディア各社が報じていた(関連記事:サンがIBMとの買収交渉打ち切り,米メディアが報道)。

 また同書類では,米国企業の海外公務員に対する贈賄行為を禁止する「連邦海外腐敗行為防止法(FCPA:Foreign Corrupt Practices Act)」にSunが違反した可能性があるとして,同社が自主的に調査を行っていることも明らかになった。

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