画面1●LogAuditor Standard editionのツールの画面
画面1●LogAuditor Standard editionのツールの画面
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 三菱電機インフォメーションテクノロジー(MDIT)は2009年5月12日,ログ管理ソフト「LogAuditor」の廉価版(Standard edition)を5月29日に出荷すると発表した。従来版(Advanced editionと改名)と比べて,最小構成の価格を3分の2程度に抑えたのに加え,従来は別途購入する必要があったRDBMSを不要にして,単体で導入できるようにした。

 特徴は,多様なログを取り込む機能を簡略化し,ユーザー自作のアプリケーションなどにも手軽に導入できるようにしたこと。ログを取り込むための簡易なGUIツールを用意した(画面1)。

 ただし従来のAdvanced editionの方が,ログの加工やログ情報に基づくロジックの記述などで,よりきめ細かい処理ができ,さらにログを高速に取り込めるという。ログを取り込んだ後に,検索や分析をしたり,監査レポートを作成したりする機能は廉価版も従来版も同じである。

 今回の廉価版も従来版も,「LogAuditor Enterprise」「LogAuditor Basic」という二つのバージョンがある。EnterpriseがBasicと違うのは,大量の生ログを蓄積し,監査証跡としても使える専用DBを付加している点。廉価版のLogAuditor Enterpriseの価格は945万円から,LogAuditor Basicは651万円からである(いずれも4CPUコアまで,税込み)。