ビーエス・コンディショナルアクセスシステムズ(B-CAS)は2009年5月7日,電波産業会(ARIB)の規格に基づき,「Plug-in SIM」形状の小型カード(ミニカード)を導入すると発表した。ミニカードの支給開始時期は2009年11月頃を予定する。

 ミニカードは,デジタル放送のスクランブル解除など,現行のB-CASカードと同様の機能を搭載する。今回,投入するミニカードの種類は,地上デジタル放送専用受信機に同梱する「地上波専用ミニカード」である。現行カードと同じ「シュリンクラップ方式」のカードで,地上デジタル放送受信機のエンドユーザーがラップを開封してミニカードを装着する。

 B-CASはかねてから,車載端末型の地上デジタル放送受信機やパソコン向けの外付けチューナーなどの製造販売を手がける地上デジタル放送受信機メーカーから,「小型のB-CASカードを開発して欲しい」という要望を受けていた。この要望に対応するために, Plug-in SIM型のB-CASカードの支給を開始する。

 ミニカードと現行のカードのどちらを使用するかの選択はメーカーに委ねる。なお地上デジタル放送とBSデジタル放送,東経110度CS放送の3波共用受信機向けのミニカードについては,「現時点で発行する予定はない」(B-CASの関係者)という。

■お知らせ
記事公開当初,3波共用受信機向けのミニカードについて,『「デジタル放送受信機メーカーから要望を受けていない」(B-CASの関係者)ため,現時点で発行する予定はないという』としていましたが,『「現時点で発行する予定はない」(B-CASの関係者)という』に変更しました。本文は修正済みです。 [2009/05/08 14:15]