2010年3月の合併を目指す関東つくば銀行と茨城銀行は、合併によって誕生する「筑波銀行」の基幹システムを、関東つくば銀が使う共同システム「じゅうだん会」に統合することを決めた。茨城銀行はNTTデータの共同システム「STAR-21」から離脱する。統合時期は「合併後速やかに」(関東つくば銀行)としている。2010年5月のゴールデンウイークか同年7月の3連休の可能性が高い。

 じゅうだん会は八十二銀行、阿波銀行、山形銀行、武蔵野銀行、琉球銀行、関東つくば銀行、宮崎銀行の7地銀によるシステム共同化陣営。八十二銀が開発したシステムをベースに、システムだけでなく事務手順まで八十二銀に合わせる方針を採っている。動作プラットフォームは主に日本IBM製メインフレームを利用している。

 関東つくば銀と茨城銀は2004年11月にも合併を決めた経緯がある。このときもシステムは関東つくば銀に片寄せする計画だった。だがシステム統合方針の決定に手間取ったことなどから、最終的に合併を取り止めた。このときの経験を踏まえてか、今回は2009年4月28日の合併発表と同時にシステム統合方針を示した。