米Microsoftは米国時間2009年5月5日,次期クライアントOS「Windows 7」の製品候補(RC:Release Candidate)版を一般公開した。このRC版のリリースは,少なくとも2009年6月末まで続ける予定だ。同社は4月最終週からWindows 7 RC版を,MSDN/TechNet会員と技術ベータ・テスターに限って提供していた。これを,この米国時間5月5日から一般ユーザー向けに公開を開始した(編集部注:日本国内向けには5月7日から公開)。一般ユーザー向けRC版は2010年6月1日まで使用できる。つまり,次期Windowsを非常に長い期間無料で使えるのだ。

 Microsoftは,ある文書の中で「通常RC版は,開発過程のなかで製造段階移行(RTM:Release To Manufacturing)前の最終段階にあたる。つまり,開発/実装作業が大きく進ちょくし,コードが最終テスト段階に入ったことを意味する。Windows 7 RC版は,ベータ試験中に受け取った大量の素晴らしいフィードバックのおかげで出来上がった」と記している。

 Windows 7 RC版は32ビット版と64ビット版があり,光学メディアに焼いてからインストールするためのISOファイルと,展開後にインストールする圧縮ファイルが用意してある。対応言語は,英語/フランス語/ドイツ語/日本語/スペイン語だ。

 Windows 7 RC版は2010年6月1日まで使えるが,2010年3月1日以降は2時間ごとにシャットダウンするようになる。Windows 7 RC版を使っていると,パソコンが2時間ごとに自動シャットダウンしてしまうのだ(「Windows 7」のベータ版にも同様の自動シャットダウン機構が存在し,2009年7月1日に起動する)。同社は試用版ユーザーを製品版に移行させるために,このような動作をRC版にさせる。Windows 7 RC版は2010年6月1日に「非正規品」扱いになり,非正規版Windowsの機能限定モードで動くようになる。

 Windows 7 RC版の詳細については,SuperSite for Windowsの記事を読んでほしい。

 同社はWindows 7 RC版をWebサイトでダウンロード提供している。

■変更履歴
公開当初は,はじめのパラグラフで「製品版のリリースは,2009年6月末までに始まる予定だ。」と表記していましたが,これは「このRC版のリリースは,少なくとも2009年6月末まで続ける予定だ。」の誤訳です。お詫びして訂正します。本文およびタイトルは修正済みです。 [2009/05/07 20:10]