総務省が5月1日に発表した3月の全国消費者物価指数(2005年=100.0)は、値動きの激しい生鮮食品を除く総合指数が前年同月から0.1%下落して100.7。2007年9月以来、1年6カ月ぶりに前年を下回った。ガソリンなど自動車関係費を含む「交通・通信」が5.4%減の96.9と大きく下落し、指数を押し下げた。

 パソコンなど教養娯楽用耐久財を含む「教養・娯楽」も1.1%減の95.1と下落した。一方で菓子類など「生鮮食品を除く食料」は2.9%増の104.7、電気代など「光熱・水道」は1.6%増の109.8と上昇が続いている。

 生鮮食品を含む総合指数から0.3%下落して100.7と、2カ月連続で前年を下回った。また食料(酒類を除く)およびエネルギーを除く総合指数は0.3%減の98.8と、3カ月連続で前年を下回った。

 先行指標となる4月の東京都区部消費者物価指数(中旬速報値)は、生鮮食品を除く総合指数が100.7で、前年同月と同水準だった。生鮮食品を含む総合指数は0.2%下落して100.6と、2007年9月以来、1年6カ月ぶりに前年を下回った。食料(酒類を除く)およびエネルギーを除く総合指数は0.6%下落して99.1と4カ月連続で前年を下回った。

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・総務省のWebサイト http://www.soumu.go.jp/