マイクロソフトは2009年4月30日、次期OSである「Windows 7」の製品候補(RC)版を日本のユーザー向けに5月7日に一般向けに公開すると発表した(米国向けには5月5日から)。同社Webサイトからダウンロードできるようになる。これに先立ち開発者向けには5月1日(米国時間)からダウンロード公開を開始した。

 マイクロソフトは同時に、Windows 7の最終的なシステム要件を明らかにした。「Windows Vistaと同じ要件でWindows 7は動作する」(日本法人の中川哲コマーシャルWindows本部 本部長)。プロセサは動作周波数が1GHz以上の32ビット(x86)または64ビット(x64)プロセサ、メモリー容量は32ビット版が1Gバイト、64ビット版が2Gバイト、ハードディスクの空き容量は32ビット版は16Gバイト以上、64ビット版が20Gバイト以上。グラフィックスとしてWDDM1.0以上のドライバで稼働するDirect X 9対応の機器が必要になる。

 RC版の段階で明らかになった新機能のうち、最大の注目点はWindows XP用アプリケーションを動作させる「XP Mode」だろう。同社のクライアント仮想化ソフト「Virtual PC」の付加機能で、Windows XPのアプリケーションだけをスタートメニューから起動できる(関連記事)。

 マイクロソフトは今回、XP Modeの利用条件を明らかにした。Windows 7のエディションのうち、主に企業向けである「Professional」と「Ultimate」には、XPのライセンスを含めた形でXP Modeを提供する。このため利用者は新たにWindows XPを購入する必要はない。その他、パソコンメーカーが出荷するXP Mode搭載パソコンを購入するやり方もある。