ネットマークスは2009年4月30日、生体認証やICカード認証を組み合わせられる認証基盤ソフトの新版を発表した。指紋とICカードの両方が正規である場合にだけWindowsドメインへのログインを認める、などの強固な認証が可能になる。新版では前版に比べて管理できるID数を増やした。価格は500ユーザーの場合で440万円から。

 新版「SecureSuiteV」の販売を5月から始める。前版「SecureSuiteXS」との違いはソフトの構造にある。前版、新版ともにWindows Serverのディレクトリ管理機能「Active Directory」と連携動作する。新版はドメインコントローラとは異なるサーバーにソフトをインストールできるようになった。そのため、サーバーを増設すれば管理できるID数は実質無制限に増やせる。

 前版はソフトをActive Directoryのドメインコントローラと同一のサーバーにインストールする必要があった。そのため、管理できるID数の上限は500程度だった。

 動作環境はWindows Server 2003以降もしくはWindows XP以降となる。対応する認証デバイスはNTTコミュニケーションズの接触・非接触ICカード「eLWISE」、ソニーの非接触ICカード「FeliCa」、サイレックステクノロジーの真皮指紋センサー「S1」の3種類。加えて、SecureSuiteV自身がパスワード認証機能を搭載する。