インターナショナル・ネットワーク・セキュリティ(INSI)は情報漏洩を防止するためのアプライアンス製品「IBSマネジメント・システム」を2009年5月1日から販売を開始する。パケットやアクセスログの記録に基づき、システム管理者やアクセス権限者の不審な振る舞いを検知できるのが特徴だ。

 IBSマネジメント・システムはLinuxをベースに、独自に開発した解析プログラムとパケット保存用データベース、ストレージで構成される。顧客情報など社内の機密情報が保存されているサーバーをあらかじめ情報漏洩防止の対象として設定。サーバーへの経路上を流れる全パケットとアクセスログを、消去不可能なデータベースに逐一保存、解析することでサーバー上のデータに対する不正行為を速やかに発見するのに役立つ。

 一定容量を超えるデータのダウンロードがあった場合には、行為を記録するとともに管理者にアラートを発するように設定できる。また、一度に大量のデータがダウンロードされなくても、長期間に複数回にわたるデータのダウンロードを「不審な振る舞い」として設定すれば、情報漏洩を早期に発見できる。

 最小構成価格は2980万円。販売目標は年間300台。大企業や官公庁を主要ターゲットに代理店経由の販売を展開する。