写真●鴨川シーワールドで実施するワンセグ対応携帯電話の映像配信実験
写真●鴨川シーワールドで実施するワンセグ対応携帯電話の映像配信実験
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 富士通は2009年4月29日から鴨川シーワールド(千葉県鴨川市)で、展示に関連する映像をワンセグ対応携帯電話に配信する実証実験を行う。通常は見られない園内限定の映像を配信して展示内容を補完する。実証実験期間は5月中旬まで。

 鴨川シーワールドでは、コウイカの水槽付近にワンセグコンテンツ配信のための専用アンテナを設置。来場者はワンセグ対応携帯電話で、めったに見られないコウイカの産卵とふ化の映像を視聴できる(写真)。水槽の近くにはFeliCaの読み取り機が設置されており、そこにワンセグ対応携帯電話をかざすとワンセグで視聴するためのサイトに誘導する。また、画面のデータ放送表示部分には、鴨川シーワールドのモバイルサイトへのリンクを掲載し、メールマガジンの購読を促す。

 今回の実証実験では、富士通のワンセグコンテンツ配信システム「スポットキャスト」を利用する。スポットキャストは、送信機の専用アンテナから発生する微弱電波を利用して、動画や静止画などのコンテンツをワンセグ対応携帯電話に表示させる。富士通は、ワンセグ対応携帯電話を映像表示用端末として利用すれば、情報提供側は表示用端末を設置する必要がなく、来場者も日常持ち歩く携帯電話を利用するので負担がかからないと説明する。