写真1●Eye-Fi Share Video 4GB
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写真2●米アイファイのジェフ・ホルブ プレジデント兼最高経営責任者
写真2●米アイファイのジェフ・ホルブ プレジデント兼最高経営責任者
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 アイファイジャパンは2009年4月27日,デジタルカメラのメモリー・スロットに内蔵して撮影データを自動転送するメモリーカードの新製品「Eye-Fi Share Video 4GB」(写真1)を発表した。従来製品では静止画データのみに対応していたが,新製品では動画の転送機能を追加した。カードを内蔵したデジタルカメラを,撮影後に無線LANで通信できる場所に移動すると,動画データを含む画像データをパソコンやWebサイトに自動転送できる。メモリー容量は4Gバイト。SDHC対応のデジタル・カメラで利用できる。実勢価格は9980円。

 動画の転送先に指定できるWebサイトはYouTubeとFlickr。米アイファイのジェフ・ホルブ プレジデント兼最高経営責任者(CEO,写真2)は「大きな事件が起きたとき,大手メディアよりも先に,YouTubeなど動画サイトで個人が撮影した映像が流れることがある。新サービスは,このような市民のジャーナリズムにも,一役買うだろう」と利用の広がりに期待を寄せた。

 アイファイジャパンでは,2008年末に日本で2Gバイトの従来モデルを発売して以降,Eye-Fi経由でアップロードできるWebサービスの数を増やしている。「最近ではミクシィにも接続できるようにした」(ホルブ プレジデント兼CEO)。

 一方,カメラ本体にEye-Fiの連携機能を搭載する動きも出てきている。例えば,ニコンやカシオ計算機が対応機種を投入しており,カシオの場合はEye-Fiの無線LANの通信状態を示すアイコンをカメラの画面上に表示する。

 なお,同社はEye-Fi購入ユーザーを対象に,米アップルのiPhone向け専用アプリを無料配布している。iPhoneにこのアプリをインストールすることで,Eye-Fiカードを使った場合と同じように画像のアップロードができる。同社は,携帯端末など「カメラ以外の製品にも広げていく」(ホルブ プレジデント兼CEO)と方針を示した。

[アイファイ・ジャパンの製品情報]