富士通は2009年4月27日、SAPのコンサルティングを手がけるオーストラリアの「Supply Chain Consulting」を買収したと発表した。買収額は4800万オーストラリアドル(約33億円)。

 買収の狙いはオーストラリアやニュージーランドなどでSAP関連ビジネスを強化すること。「同地区では今まで公共分野でのビジネスが中心だったため、流通・製造業に強いSupply Chain Consultingを買収することで、ビジネスの拡大を図る」とする。富士通は09年3月にもオーストラリアのITサービス会社KAZを買収している。

 Supply Chain Consultingは1998年創業で本社はオーストラリアのシドニーにある。従業員は約400人。売上高は非公表。同社はフィリピンやタイなど東南アジアでもビジネスを展開しているため、「フィリピンをオフショア開発の拠点として活用していく考えもある」(富士通広報)という。