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ドコモの西川・情報システム部長,「企業向けクラウド」「サン買収」を語る

2009/04/24
菊池 隆裕=日経コミュニケーション
オラクルのイベントに登場したNTTドコモの西川清二部長
オラクルのイベントに登場したNTTドコモの西川清二部長
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 日本オラクルが2009年4月22日〜24日に開催した「Oracle OpenWorld Tokyo」のビジネスセッション(導入事例)に,NTTドコモ執行役員の西川清二情報システム部長が登場した。

 講演テーマは「リアルタイム・マネジメントへのあくなき挑戦」。同社事業の屋台骨となる三つの情報システム「ALADIN」(顧客管理系),「MoBills」(料金計算系),「DREAMS」(社内業務系)を紹介した。いずれも,経営情報をリアルタイムに見ることができることを目指して開発したシステムである。社内での活用例を実際の画面を交えて紹介しながら,導入による効果を解説した。

 5400万以上の顧客を抱える同社の情報システムは,巨大な基盤で支えられている。サーバーは1600台,ストレージ容量は5P(ペタ)バイト。ストレージ容量のうち,3PバイトはMobills関連である。
 
 講演の中で西川部長は,「企業の基幹システムは“クラウド”を適用できるか」というテーマで持論を披露した。クラウド・コンピューティングは,ネットワーク越しのコンピューティング資源を必要に応じて活用する方法であり,企業での活用が始まりつつある段階にある。

 クラウド・コンピューティングに対する西川部長の理想像は,オープン・システムと同じように,特定のベンダーに依存せずに,必要なサービスを自由に組み合わせてシステムを構築できることである。基幹システムに必要なクラウド・サービスを,複数の選択肢から選び適材適所で使い分けるイメージだ。

 現時点での西川部長の評価は,「技術レベルではできるかもしれないが,ビジネスレベルでは難しい」というものだという。その理由は,ベンダーごとにサービスの精度やデータの形式,構造,意味が異なっており,現時点では活用するとしても1社に依存せざるを得ないからである。これでは,同社が標榜するオープン・システム対応とは言えないというのだ。真の意味でクラウド・コンピューティングを基幹システムで利用できるようにするには,ベンダーとユーザーが一丸となり,業界を挙げてデータ形式などの共通化に取り組むべきだとした。

 西川部長は講演の途中,「ショッキングなニュース」として,米オラクルによる米サン買収に触れた。同氏は,オープン・システムの最大のメリットとして,「新技術を安価に享受できること」を挙げている。これは,競合する複数ベンダーの切磋琢磨によってもたらされるものである。それが今回の買収で損なわれ,「高値安定」になることを危惧すると指摘した。同社は,オラクルのデータベース製品のヘビーユーザーだが,サンが持っていたMySQLには期待していたといい,今回のイベントの主催者であるオラクルに配慮しながらも,「第2,第3のライバルの登場を期待したい」と語った。

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