ドイツDeutsche Telekomの米国法人T-Mobile USAは米国時間2009年4月23日,無線マシン・ツー・マシン(MtoM)通信分野向けの組み込み用SIMカードを発表した。小型で耐久性が高いため,次世代電力インフラ(スマート・グリッド)やテレマティックスといった厳しい動作環境のデータ計測や機器制御に利用できるとしている。

 対応通信方式はGSMで,ユーザー認証や暗号化,ストレージといった機能にも対応している。大きさは一般的な携帯電話機向けSIMカードに比べ数分の1程度という。また,パッケージなどにプラスチックを使用していない。

 この組み込み用SIMは,米EchelonがMtoMシステム用として導入する。T-Mobile USAは同社と協業し,GSM通信網とEchelonの計測システム「Networked Energy Services(NES)」による通信ソリューションの北米市場向け提供を推進していく。

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