米Microsoftは米国時間2009年4月23日,2009会計年度第3四半期(2009年1~3月期)の決算を発表した。売上高は136億5000万ドルで,前年同期の144億5000万ドルと比べ6%減少した。純利益は29億8000万ドル(希薄化後の1株当たり利益0.33ドル)で前年同期の43億9000万ドル(同0.47ドル)から32%減少した。営業利益は44億4000万ドルで,前年同期の42億9000万ドルを3%上回った。

 上記の数字には,5000人の従業員削減策に伴う解雇手当など2億9000万ドルのほか,投資損失4億2000万ドルが含まれる。これら経費が1株当たり利益を0.06ドル引き下げた。

 米メディアの報道(New York Times)によると,同社の売上高が前年実績を下回るのは,23年前に株式公開して以来初めて。当期業績のアナリスト予測は,売上高が141億ドル,一時的費用を除いた1株当たり利益が0.39ドルだった。

 世界パソコンおよびサーバー市場の減退が,クライアント事業,サーバーおよびツール事業,Microsoft Business Divisionの売り上げに影響を及ぼした。ただし,企業顧客からの収入は安定していたという。同社CFOのChris Liddell氏は,市場の低迷が少なくとも6月末まで続くと見ている。

■2009会計年度第3四半期の事業別売上高(単位:100万ドル)

                                   2009年       2008年
                                   1~3月       1~3月

クライアント                        $3,404       $4,033
サーバーおよびツール                 3,467        3,238
オンライン・サービス                   721          843
Microsoft Business Division          4,505        4,731
Entertainment and Devices Division   1,567        1,592
その他                                 (16)          17

合計                               $13,648      $14,454

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