図 地上アナログ放送終了のお知らせ画面(配布資料より)
図 地上アナログ放送終了のお知らせ画面(配布資料より)
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 放送事業者が参加する「全国地上デジタル放送推進協議会」は2009年4月23日に,「アナログ放送終了計画」の改訂版を明らかにした。情報通信審議会情報通信政策部会の「地上デジタル放送推進に関する検討委員会」の第46回会合で関係者が報告した。

 今回の改訂版では,アナログ放送の終了計画で「第4ステップ」と位置付けている2011年7月1日からの取り組みに関する具体的な記述を盛り込んだ。この中で,2011年7月1日の時点でアナログ放送を終了していないケースでも,すべての時間帯において放送の終了を告知する「お知らせ画面」を表示する方針が示された。従来は,2011年7月1日以降アナログ放送を終了した後に放送の終了を告知するお知らせ画面を表示するとされていた。

 具体的には,(1)お知らせ画面を表示してその一部に通常番組を縮小表示する,(2)通常番組の上にアナログ放送終了を知らせる文字スーパーを表示する(図),(3)地上デジタル放送への対応をお願いするミニ番組を繰り返し放送する,(4)お知らせ画面(静止画のみ)を表示する――である。

 お知らせ画面の表示を地上アナログ放送停波が間近に迫った2011年7月1日から始めると,混乱が起きる恐れがある。このため2011年4月以降を第4ステップの前段階ととらえて,お知らせ画面の表示の開始を前倒しすることを検討する。「2011年4~6月の間に前倒しして一部時間で実施し,徐々に時間を増やす」というイメージである。