チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズは2009年4月23日、統合セキュリティアプライアンス(UTM)の新機種を発表した。同社の従来のハイエンド機種よりもファイアウオールのスループットを約1.8倍に高め、より性能を高めた。これにより、大規模のネットワークやデータセンターでの利用を見込む。

 新モデルの名称は「Power-1 11000」シリーズ。同日から出荷を開始する。新機種は必要に応じて簡単に性能を拡張できるのも特徴だ。ライセンスを購入すれば、ハードウエアを変更せずに、上位機種と同等のスループットにアップグレードできる。最上位機種の最大スループットはファイアウオールで25Gビット/秒、IPS (侵入検出/防御システム) で15Gビット/秒である。トラフィックを高速処理するために、プロセサには汎用CPUのインテルの「Xeon 5500番台」を採用している。

 Power-1 11000シリーズには、標準でファイアウオール、VPN、IPSのセキュリティ機能を備える。これに加え、SSL-VPNやウイルス対策、スパム対策、IP電話セキュリティ、Webフィルタリングなどの機能を追加できる。これらの追加も、性能のアップグレードと同様、ハードウエアの変更なしで拡張可能である。

 Power-1 11000シリーズの価格は960万円から(予価)。