米AMDは米国時間2009年4月22日，サーバー向け新型プロセサの出荷計画を発表した。2010年に8コア／12コア・プロセサ「Magny-Cours」（開発コード名）と4コア／6コア・プロセサ「Lisbon」（同），2011年に製造プロセス・ルール32nmの12コア／16コア・プロセサ「Interlagos」（同）と6コア／8コア・プロセサ「Valencia」（同）をリリースする。また，サーバー向けの新たな低消費電力4コア・プロセサ「Quad-Core AMD Opteron 2377 EE processor」も発表した。
Interlagosは「Bulldozer」コアを12個または16個内蔵する。プラットフォームは「Maranello」。Valenciaのプラットフォームは「San Marino」。
Magny-Coursは「AMD Opteron 6000」製品系列のMaranelloプラットフォーム対応プロセサで，2ウエイおよび4ウエイ・サーバー向け。ソケットは「G34」。Lisbonは「AMD Opteron 4000」製品系列のSan Marinoプラットフォーム対応プロセサで，1ウエイおよび2ウエイ・サーバー向け。ソケットは「C32」。
Quad-Core AMD Opteron 2377 EEのACP（Average CPU Power：同社が定める運用上の電力消費指標）は40Wで，消費電力が同社製サーバー向けクアッドコア・プロセサのなかで最も少ないという。既存モデルに比べプラットフォーム・レベルの消費電力を13％，アイドル時の消費電力を最大14％削減可能。単位消費電力当たりの処理性能は最大62％向上するとしている。
同プロセサの動作周波数は2.3GHz，システム・バス（FSB）のクロック周波数は2000MHz，動作電圧は1.1V。512Kバイトのレベル2キャッシュ・メモリー，6144Kバイトのレベル3キャッシュ・メモリーを内蔵する。製造プロセス・ルールは45nm。
[発表資料（サーバー向けプロセサ提供計画）]
[発表資料（Quad-Core AMD Opteron 2377 EE）]
