仮想世界サービス「Second Life」
仮想世界サービス「Second Life」
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 仮想世界サービス「Second Life」を運営する米Linden Labは米国時間2009年4月22日,同サービスに新たなフィルタリング機能を追加すると発表した。コンテンツを映画の指定ランクのように3段階に分け,各ユーザー(住人)が個別に「Adult」「Mature」「PG」を設定できるようにする。

 Adultは,暴力や性的な内容のほか,薬物使用などの違法行為を描いたコンテンツ(地域,グループ,イベント,個人広告)を対象にする。Matureは,Adultの要素を除いた一般的なコンテンツを意味し,ダンスクラブやバー,ギャラリー,ショッピングモール,ビーチ,公園などの交流の場も該当する。PGは大学や会議運営者などによる利用を想定したもので,Adult要素やアルコール関連のコンテンツを一切含まない。

 このほか,ユーザーがアダルト・コンテンツにアクセスする際には,決済情報か年齢確認システムを通じてユーザー・アカウントを検証する仕組みを取り入れる。

 Linden LabのCEO,Mark Kingdon氏は「業界や国々,文化によって,選好やコミュニティの基準はさまざまに異なる。Second Lifeは,できる限り自由を確保しながら,サービスやプラットフォームの展開を図っているが,ユーザーからの要望やフィードバックに応えて,新機能の実装を決定した」と説明。さらに「多様なユーザー作成コンテンツを保持する一方,広範なユーザー層に対応するために強力な管理機能を提供することも重要だ」と述べた。

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